キャンパスライフの20年― 香川大学学生生活実態調査報告書による経年分析 ―

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Title
キャンパスライフの20年― 香川大学学生生活実態調査報告書による経年分析 ―
Title Alternative
Reports on University Students’ Campus Life in the Last Twenty Years
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 本稿の目的は、『香川大学学生生活実態調査報告書』を用いて、香川大学生の20年間の変化を検討することにある。
 この20年間の大学生の変化は著しい。進学率は、平成元(1989)年の24.7%から、平成23(2011)年の51.0%まで上昇した(文部科学省)。4人に1人が大学へ通う時代から、2人に1人が大学へ通う時代へと変化し、学生の多様化がより一層進んでいる。その一方、大学自体の変化も目覚ましい。1991年の大学設置基準の大綱化、2004年の国立大学の独立行政法人化を受け、大学の組織改編、教育改革が相次いだ。20年前の大学では考えることのできなかった教育や支援を今の学生は受けることができる。そうした学習環境や生活支援の充実もまた、学生を変化させる一因となっている。
 こうした学生たちについて、近年、その変化を実証的に明らかにしようとする学生調査が蓄積されている。武内ら(2003、2005)の一連の調査では、近年の学生が、授業出席率や授業外学習の時間が上昇した「まじめ化」した状態にあること、アルバイト従事者が若干減少傾向にあること、さらには教養文化が衰退傾向にあることなどが指摘されている。また、全国大学生協の調査においても、学生生活の重点として、クラブや人間関係よりも、勉強を挙げる学生が近年増加していることなどが明らかにされている(全国大学生活協同組合 2011)。
 今や、こうした学生調査は、大学改革の観点からなくてはならないものとなっているといえるだろう。山田(2009)が指摘するように、「現在の大学生の学習状況、意欲を含めた包括的な学生文化に関するデータおよび大学生が大学生活を通じていかに成長し、どのような能力やスキルを身につけるかという成長過程のデータに基づいた教育評価を構築することで、初めて効果的な教育課程やカリキュラムへとつながる」(5頁)。すなわち、効果的な教育課程やカリキュラムを構築するために、大学生の現状を示す学生調査が必要不可欠になっているのである。
 そこで、本稿では、『香川大学学生生活実態調査報告書』を用いて、香川大学生の20年にわたる変化について検討したい。この20年の間に香川大学生にどのような変化がみられたのか明らかにする。そのことが、香川大学における効果的な教育課程、カリキュラムを構築することにつながると考える。

Author
著者 西本 佳代
著者(ヨミ) ニシモト カヨ
著者(別表記) NISHIMOTO Kayo
Publication Title
香川大学教育研究
Volume
9
Start Page
129
End Page
142
Publisher
香川大学大学教育開発センター
Published Date
2012-3
ISSN
1349-0001
NCID
AA1197154X
Resource Type
Departmental Bulletin Paper
Language
jpn
Text Version
publisher
Set
香川大学
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