教養教育は生き残れるか ー全国の大学への問いかけー

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Title
教養教育は生き残れるか ー全国の大学への問いかけー
Title Alternative
Liberal Arts Education in Danger?--How Universities Respond
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特集Ⅰ「教養教育は生き残れるか」

「これからの教養教育について」「教養教育は生き残れるか」

 これらは、私たちが平成28年度の国立大学教養教育実施組織会議と平成29年度の中国・四国地区大学教育研究会を主催するにあたってテーマにしたもので、教養教育を真正面から捉え直し見直そうと全国に向けて問いかけたものである。どちらの会議も、通常はその時々の、全国あるいは地域の教育課題について事例を紹介し情報交換することが多く、理念にまで立ち帰りながら自らの来し方と行く末を考える事はあまりなかった。
 テーマの検討を始めた頃は、降って湧いたかのようにミッションの再定義を、まるで押しつけられたみたいだという者も出るほど強力な文科省の指導の下に行い、個々の機能強化に取り組み、国立大学の改革プランにそって自主的・自律的な改善発展を目指す仕組みを構築しながら、第三期の中期目標期間に突入する時期であった。ちょうどその頃、国立大は人文系を切り捨て理工系の専門に特化するかの発言を文科大臣がしたと、内外のマスコミが一斉に報道した。誤解であるとの釈明めいた話が文科省からよくなされたが、その中では返す刀で教養教育やリベラルアーツにより培われた汎用的な能力の重要性も強調されていた。人文社会系の資源を活用しながら理工系など特徴的な部分を強化することを求められながらも、一方で教養の重視だのリベラルアーツを強化するのだと言われても、一体どうすれば良いのか?という困惑の中にあった、そういう時期である。
 私たちが教養教育の現在を考える段に至り、実は大変困った。上記のような背景のもと様々な改革が各大学で試みられているが、どれ一つとして同じものが無いのだ。私たちは、そのような困惑故にでもあるが、細かなテーマを設定せず大学の教養教育そのものを再び現代社会の中で考えてみよう、自分たちの改革改善の様々な取り組みを、学士課程教育全般から見つめ直してみようと考えた。議論は簡単に収束するものではないことを十分承知しながらも、厳しい財政と人的資源の中でもがき苦しみつつ進めている各々の大学改革は果たしてどういう意味を持つのか、常に自ら考えながら点検しながら進めなければならない、そのことを問題提起したいと考えたのだ。この特集にあるものは、そういう私たち主催者の想いに、それぞれの分野の第一人者である先生方に教養教育像を語りながら応えていただいたものである。熱心に語っていただいた著者の皆様に心より感謝申し上げる。読者の皆様におかれては是非お目通しいただき、ともに教養教育を語り合いたいと切に願う。

Author
著者 高橋 尚志
著者(ヨミ) タカハシ ナオシ
著者(別表記) TAKAHASHI Naoshi
Publication Title
香川大学教育研究
Publication Title Alternative
JOURNAL OF RESEARCH IN HIGHER EDUCATION KAGAWA UNIVERSITY
Volume
15
Start Page
1
End Page
1
Publisher
香川大学大学教育基盤センター
Publisher Aalternative
Higher Education Center,Kagawa University
Published Date
2018-03
ISSN
1349-0001
NCID
AA1197154X
Resource Type
Departmental Bulletin Paper
Language
jpn
Text Version
publisher
Set
香川大学
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