香川大学における障害学生支援に関する現状と課題(2) ─バリアフリー支援室の活動報告─

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タイトル
香川大学における障害学生支援に関する現状と課題(2) ─バリアフリー支援室の活動報告─
タイトル(別表記)
Challenges in the Education of Students with Disabilities at Kagawa University(2) A Report from the Barrier-Free Support Room
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内容記述

■実践記録

はじめに

 平成28年4月から「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」が施行され、国公立大学においては、障害を理由とする差別の禁止はもちろんのこと、障害のある学生から配慮の要請があった場合に、合理的配慮の不提供が禁止となっている。平成28年度に全国の高等教育機関を対象として行われた日本学生支援機構(2017)による調査では、障害学生支援の専門部署・機関を設置しているのは778大学中157校(20.2%)、他の部署・機関が対応しているのは778大学中583校(74.9%)であり、95%を超える大学が障害のある学生の支援窓口を設置していることが明らかとなっている。平成27年度に行われた同様の調査(日本学生支援機構、2016)では、障害学生支援の専門部署・機関を設置しているのは782大学中116校(14.8%)、他の部署・機関が対応しているのは782大学中619校(79.2%)であり、1年間で障害学生支援の専門部署・機関を設置している大学が41大学増加していることが明らかとなっている。このように、障害のある学生を支援する専門部署や機関が新規に設置されている状況が全国的にある。
 本学では、平成27年5月から全学的な障害のある学生の支援窓口として、バリアフリー支援室が設置されている。バリアフリー支援室では、平成28年4月から専任教員の配置や専用の支援室の整備により、本格的に支援業務が実施できるようになり、障害のある学生への支援が充実しつつある。香川大学における過去5年間の障害のある学生の在籍状況について、香川大学学生支援センターバリアフリー支援室のホームページ(2018)から表1 に引用した。本学では、視覚障害、聴覚・言語障害のある学生の在籍が過去5年間にないが、肢体不自由、病弱・虚弱、発達障害・精神障害のある学生はコンスタントに在籍している。大学が把握する障害のある学生数は、あくまで学生本人から申告や相談があったケースに限られるが、障害のある学生の在籍総数は、年々微増を続けている。
 バリアフリー支援室の支援業務が本格的に開始された平成28年4月から約1年半という短期間ではあるが、支援室の業務は、障害のある学生のニーズに沿って変容を続けている。そこで、本稿では、主に平成28年4月以降のバリアフリー支援室の概要について紹介し、バリアフリー支援室における活動実績についてまとめるとともに、今後の課題について検討する。

──

表1 香川大学の過去5年間の障害のある学生の在籍状況
(障害種別、平成25年度、平成26年度、平成27年度、平成28年度、平成29年度の順に記載)
視覚障害 ─ ─ ─ ─ ─
聴覚・言語障害 ─ ─ ─ ─ ─
肢体不自由 在籍 在籍 在籍 在籍 在籍
病弱・虚弱 在籍 在籍 在籍 在籍 在籍
発達障害・精神障害 在籍 在籍 在籍 在籍 在籍
その他 ─ ─ ─ ─ 在籍
合計 13 14 14 18 21
※香川大学学生支援センターバリアフリー支援室ホームページより表記を一部改編

著者
著者 大沼 泰枝
著者(ヨミ) オオヌマ ヤスエ
著者(別表記) ONUMA Yasue
著者 坂井 聡
著者(ヨミ) サカイ サトシ
著者(別表記) SAKAI Satoshi
著者 大西 歩実
著者(ヨミ) オオニシ アユミ
著者(別表記) OHNISHI Ayumi
掲載誌
香川大学教育研究
掲載誌(別表記)
JOURNAL OF RESEARCH IN HIGHER EDUCATION KAGAWA UNIVERSITY
15
開始ページ
205
終了ページ
215
出版者
香川大学大学教育基盤センター
出版者(別表記)
Higher Education Center,Kagawa University
出版年月日
2018-03
ISSN
1349-0001
NCID
AA1197154X
資料タイプ
紀要論文
言語
日本語
出版社版
区分
香川大学
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