女体山北部におけるニホンザル野生群の遊動様式
URI | http://shark.lib.kagawa-u.ac.jp/kuir/metadata/3133 | ||||||
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Title |
女体山北部におけるニホンザル野生群の遊動様式
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Title Alternative |
Nomadic pattern of wild troop of Japanese monkey (Macaca fuscata) on northern part of Mt. Nyotai, Kagawa prefecture, Japan
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File |
AN00038146_18_1.pdf
( 542.0 KB )
Open Date
:2012-03-27
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Description |
香川県女体山北部の, 大多和周辺に出現するニホンザル野生群について, 1989年3月から, 1990年1月にかけて, 直接観察およびアンケート調査を行った。その結果, 遊動域や遊動パターンの季節変化, 性・年齢構成, および交尾・出産の時期について, 次の結果が得られた。 (1) 群れは, 遊動域の広さを季節の変化に応じて変える。夏と秋には広い, 春と冬には狭い遊動域を持ち, 特に冬には最も狭い遊動域を持つ傾向がある。しかし, 遊動域そのものが, 場所的に大きく移動することはない。 (2) 春や秋の, 比較的食物に恵まれた季節であっても, よりよい食物をもとめて, 遊動パターンを変化させる。しかし基本的には, 南と北に存在する, よい食物パッチを直線的に結ぶ, 南北方向の遊動パターンを維持している。 (3) 食物の分布地域と, 遊動の仕方との対応から, 遊動域は, 各季節における食物の種類とその分布によって, 一義的に決定されていると考えることができる。 (4) 群れから一時的に別れて, 独自の遊動をする小グループ(10個体以下)が, 存在する。 (5) 群れの個体数は, 44頭前後であると推定される。他地域の群れと比較して, 一般的な性・年齢構成を持つと思われる。 (6) 出産期は5月上旬頃から, 交尾期は11月中旬頃から, それぞれ開始されることが指摘された。 |
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Author |
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Publication Title |
香川生物
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Volume |
18
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Start Page |
1
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End Page |
10
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Publisher |
香川生物学会
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Published Date |
199103
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ISSN |
0287-6531
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NCID |
AN00038146
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Resource Type |
Journal Article
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Language |
jpn
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Text Version |
publisher
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Set |
香川大学
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