香川の社寺林(2)樹林の階層構造と樹種の分布について

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URI http://shark.lib.kagawa-u.ac.jp/kuir/metadata/3158
Title
香川の社寺林(2)樹林の階層構造と樹種の分布について
Title Alternative
Precinct woods at shinto shrines and buddhist temples in Kagawa prefecture. (2) Stratification of lignosa and distribution of some tree species
File
Description

香川県内412社寺林の植生調査にもとづいて, 混交林と, くすのき科, ぶな科の5樹林の階層構造と主な構成植物の分布をまとめた。その結果, 混交林はアラカシ(高木層), ヤブツバキ・ネズミモチ(亜高木層), ヒサカキ・アオキ・ヤブツバキ・ネズミモチ(低木層)が多く, アラカシ林に移行していく要素をもっていることがうかがえた。ツブラジイ林は, 各層ともツブラジイが優占しており安定した樹林とみることができる。アラカシ林は, 高木・亜高木層にアラカシが優占しており, 他の樹林に移行していく要素は少ないと思われる。ウラジロガシ林・ウバメガシ林は, 亜高木層にアラカシ・サカキが多かったが, 低木・草本層はあまり発達していなかった。クスノキ林は, 人の手が加わり高木層以外は発達が悪かった。草本層を除いて各樹林に共通する森林構成は見られなかった。タケ類の侵入があったり, マツクイムシの被害によるアカマツ・クロマツの枯死, 参道の整備や開発による樹木の伐採等により, 日々変貌している社寺林も少なくない。 構成植物の分布については, 県内全域に分布しているもの(アラカシ・クスノキ等), 多くの社寺林に見られるもの(ヤブツバキ・ヒサカキ・エノキ・モッコク等々), 島嶼部~海岸近くに特有のもの(ウバメガシ), 海岸近く~平野部に多いもの(クロガネモチ), 山間部に多いもの(ウラジロガシ), 西讃地方に見られないもの(モチツツジ)等々, それぞれ特徴ある分布域が認められた。草本層では, ヤブコウジ, コウヤボウキ, ネザサ1種, ヤブランの他, つる性植物やシダ類(ベニシダ)が多く見られた。

Author
著者 新居 正敏
著者(ヨミ) ニイ マサトシ
著者(別表記) Nii Masatosi
Publication Title
香川生物
Volume
20
Start Page
11
End Page
20
Publisher
香川生物学会
Published Date
199303
ISSN
0287-6531
NCID
AN00038146
Resource Type
Journal Article
Language
jpn
Text Version
publisher
Set
香川大学
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