香川の社寺林(2)樹林の階層構造と樹種の分布について
URI | http://shark.lib.kagawa-u.ac.jp/kuir/metadata/3158 | ||||||
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Title |
香川の社寺林(2)樹林の階層構造と樹種の分布について
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Title Alternative |
Precinct woods at shinto shrines and buddhist temples in Kagawa prefecture. (2) Stratification of lignosa and distribution of some tree species
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File |
AN00038146_20_11.pdf
( 526.0 KB )
Open Date
:2012-03-27
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Description |
香川県内412社寺林の植生調査にもとづいて, 混交林と, くすのき科, ぶな科の5樹林の階層構造と主な構成植物の分布をまとめた。その結果, 混交林はアラカシ(高木層), ヤブツバキ・ネズミモチ(亜高木層), ヒサカキ・アオキ・ヤブツバキ・ネズミモチ(低木層)が多く, アラカシ林に移行していく要素をもっていることがうかがえた。ツブラジイ林は, 各層ともツブラジイが優占しており安定した樹林とみることができる。アラカシ林は, 高木・亜高木層にアラカシが優占しており, 他の樹林に移行していく要素は少ないと思われる。ウラジロガシ林・ウバメガシ林は, 亜高木層にアラカシ・サカキが多かったが, 低木・草本層はあまり発達していなかった。クスノキ林は, 人の手が加わり高木層以外は発達が悪かった。草本層を除いて各樹林に共通する森林構成は見られなかった。タケ類の侵入があったり, マツクイムシの被害によるアカマツ・クロマツの枯死, 参道の整備や開発による樹木の伐採等により, 日々変貌している社寺林も少なくない。 構成植物の分布については, 県内全域に分布しているもの(アラカシ・クスノキ等), 多くの社寺林に見られるもの(ヤブツバキ・ヒサカキ・エノキ・モッコク等々), 島嶼部~海岸近くに特有のもの(ウバメガシ), 海岸近く~平野部に多いもの(クロガネモチ), 山間部に多いもの(ウラジロガシ), 西讃地方に見られないもの(モチツツジ)等々, それぞれ特徴ある分布域が認められた。草本層では, ヤブコウジ, コウヤボウキ, ネザサ1種, ヤブランの他, つる性植物やシダ類(ベニシダ)が多く見られた。 |
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Author |
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Publication Title |
香川生物
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Volume |
20
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Start Page |
11
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End Page |
20
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Publisher |
香川生物学会
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Published Date |
199303
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ISSN |
0287-6531
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NCID |
AN00038146
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Resource Type |
Journal Article
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Language |
jpn
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Text Version |
publisher
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Set |
香川大学
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