香川県におけるカワムツA型 (Zacco sp.) とB型 (Z.temminckii) の分類形質の検討

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URI http://shark.lib.kagawa-u.ac.jp/kuir/metadata/3224
Title
香川県におけるカワムツA型 (Zacco sp.) とB型 (Z.temminckii) の分類形質の検討
Title Alternative
The examination of taxanomic charactors of Zacco sp. And Z. temminckii in Kagawa prefecture, Japan
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Description

1. 香川県産のカワムツ958個体を用いて, 渡辺・水口(1988)と細谷(1993a)で取り上げられたA・B型の識別形質の妥当性を検討した。また, 従来は2型の識別形質とはされていない3形質(側線上方横列鱗数, 側線下方横列鱗数および背鰭前方鱗数)についても新しく識別形質として用いることが可能かどうかを検討した。 2. 渡辺・水口(1988)にもとづいた背鰭の鰭膜の色の形質による識別および細谷(1993a)にもとづいた生時の胸鰭と腹鰭の前縁の色の形質による識別では中間型は存在せず, 2型に識別することができた。しかしながら, 両者の方式で識別した結果は完全には一致せず, 0.4%の不一致個体が見られた。 3. 臀鰭分枝軟条数, 側線下方横列鱗数では2型の変異域が完全に重なり識別できなかったが, 側線鱗数, 側線上方横列鱗数, 背鰭前方鱗数の順に90%以上の個体で色による識別との一致が見られた。 4. 側線鱗数と側線上方横列鱗数, 側線鱗数と背鰭前方鱗数の関係を考慮すると, さらに色による識別との一致率が高くなった。 5. 細谷(1993a)による3つの形質でカワムツのA・B型を識別する方法を機械的に適用すると多くの個体がいずれにも当てはまらず, 細谷(1993a)の識別方法は誤りであると判断された。 6. 単独分布河川と共存河川に分けて比較すると, 単独分布河川に対して共存河川の方が, 側線鱗数, 側線上方横列鱗数および背鰭前方鱗数は, 色により識別したA型では増加し, B型では減少する傾向が認められ, 共存河川では側線鱗数が57以上がA型, 56以下がB型となり, 色により識別した型と完全に一致した。 7. 共存河川でA・B型が分離する原因, カワムツを色以外の外部形態を組み合わせてA型とB型に区別する方法について, 議論した。

Author
著者 大高 裕幸
著者(ヨミ) オオタカ ヒロユキ
著者(別表記) Otaka Hiroyuki
著者 安芸 昌彦
著者(ヨミ) アキ マサヒコ
著者(別表記) Aki Masahiko
Publication Title
香川生物
Volume
28
Start Page
45
End Page
55
Publisher
香川生物学会
Published Date
200106
ISSN
0287-6531
NCID
AN00038146
Resource Type
Journal Article
Language
jpn
Text Version
publisher
Set
香川大学
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