学習者の中間言語の発達に貢献する英語の授業

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URI http://shark.lib.kagawa-u.ac.jp/kuir/metadata/27822
Title
学習者の中間言語の発達に貢献する英語の授業
Title Alternative
An English Class Contributing to the Development of Learners’ Interlanguage System
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Description

 現在、英語は特定の人々だけが使用する言語ではなく、幅広い場面で使用される国際共通語となっている。英語は所属する学部に関係なく、すべての大学生がその習得を求められるスキルである。今日、大学でどのような英語教育が求められているのかについて、日本学術会議(2010、34頁)は、以下のように述べている。
ⅰ.言語とその文化的背景-この場合、アメリカやイギリスの文化-を区別し、言語に結びついている文化的負荷をなるべく軽くすること。
ⅱ.国際共通語としての英語は母語に根ざしているわけではないので、母語の習得過程を学習のモデルとして強調せず、特に、いわゆるネイティヴ・スピーカーを万能視しないこと。
ⅲ.グローバル化した社会のコミュニケーションにおいては、情報通信技術の発展も相俟って、書き言葉が話し言葉と並んで、あるいはそれ以上に重要な役割を果たしている。それゆえ、音声言語と並んで書記言語(読み書き)の学習を重視すること。
          「大学教育の分野別質保証の在り方について」より

 大学における国際共通語としての英語教育は、「英語を通じて言語や文化に対する理解を深める」ことを目標のひとつに挙げている中学校、高等学校の英語教育とはその性質が異なると考えてよい。 グローバルな局面で他者と交流するためには、アカデミック・リーディング、アカデミック・ライティング、プレゼンテーションなどのスキルが求められるが、これらのスキルはそのスキルを集中的に練習するだけで身に付くのではない。広い意味での英語力の向上がありその上でスキル・トレーニングを行うことによって、最終的に必要とされる言語スキルが習得される。
 大学で提供される英語の授業は、受講生の英語力を向上させると同時に彼等の人間としての成長がもたらされる場でなくてはならない。受講生の中間言語の発達を促すと同時に彼等の人間としての成長を促す授業の在り方について検討を加えることが求められている。
 授業は担当者の個人的な経験や思い込みよって構成されるものではなく、実証的に明らかにされた研究成果に基づいたものでなければならない。第二言語習得研究はまだまだ発展途上段階の研究であり、その知見がすぐに日々の授業実践に活用できるという段階には至っていない。しかし、第二言語習得研究によってもたらされた知見の中には、英語教師にとって有益な情報が数多くある。本稿は、第二言語習得研究によって明らかにされた知見に基づき、大学で提供される英語の授業がどうあるべきかについて考察を加え、提言を行うことをその目的とする。

Author
著者 岩中 貴裕
著者(ヨミ) イワナカ タカヒロ
著者(別表記) IWANAKA Takahiro
Publication Title
香川大学教育研究
Volume
9
Start Page
77
End Page
88
Publisher
香川大学大学教育開発センター
Published Date
2012-03
ISSN
1349-0001
NCID
AA1197154X
Resource Type
Departmental Bulletin Paper
Language
jpn
Text Version
publisher
Set
香川大学
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