学生による学生支援活動への参加の規定要因 ─学生が活動に対して抱くイメージに着目して─

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タイトル
学生による学生支援活動への参加の規定要因 ─学生が活動に対して抱くイメージに着目して─
タイトル(別表記)
What Prompts Students to Participate in Peer Support?: Student Perceptions
ファイル
内容記述

 2000年の文部省高等教育局報告「大学における学生生活の充実方策について」(以下「慶中レポート」という) では、「教員中心の大学」から「学生中心の大学」へという大学づくりの方針転換が示された。この「学生中心の大学」を体現すべく、現在、数多くの大学で学生支援が行われている。本稿では、そうした学生支援の中でも、特に学生による学生支援活動に焦点を絞り、検討したい。
 学生による学生支援活動は、近年の学生支援への着目に伴い、徐々に関心を集めるようになった活動である。具体的な活動としては、学生相談におけるピア・サポートや、新入生に対する履修ガイダンス、聴覚障害を抱えた学生に対するノートテイク等が挙げられる。こうした学生相互が行う支援の重要性は、廣中レポートでも「教育活動の活発化や充実に資するのみならず、教える側の学生が主体的に学ぶ姿勢や責任感を身に付けることができる」と示された。支援を行う学生の成長という教育的観点から期待されているのである。
 この廣中レポートの後、学生による学生支援活動は、特に学生相談を中心に展開された。2006年の調査では、学生相談の領域で、ピア・サポート等学生同士で支援し合う制度を実際に取り入れている大学は101校にものぼるという(日本学生支援機構2006)。また、平成19~20年度には、各大学の学生支援の充実を目的として学生支援GPが採択されたが、そこで採択された取組のうち、半数以上は学生相互の支援活動を行うものとなっている。
 学生による学生支援活動に関する研究の多くは、これまで、実践例の報告を中心としてきた(例えば、杉村ほか2007、金田2001など)。これらは、個々の大学で実施されている取組を互いに知るという観点から、重要であったといえる。しかし、多くの大学が取組をはじめた現在、必要とされるのは、どの大学でも実践可能な、学生による学生支援活動に対するサポート方法について検討することではなかろうか。そのためには、まず、学生による学生支援活動への参加意識が何の影響を受けているのか、支援活動参加の規定要因を探ることが求められるのではなかろうか。
 そこで、本稿では、学生による学生支援活動への参加意識を規定する要因を分析し、そこから、学生による学生支援活動に対する大学のサポートについて考察する。以下では、地方国立A大学を対象に、学生による学生支援活動への参加意識を、基本的属性、日常生活における経験、学生による学生支援活動に対する意識との関係から分析し、学生による学生支援活動へのサポートを検討する。

著者
著者 西本 佳代
著者(ヨミ) ニシモト カヨ
著者(別表記) NISHIMOTO Kayo
掲載誌
香川大学教育研究
掲載誌(別表記)
JOURNAL OF HIGHER EDUCATION AND RESEARCH KAGAWA UNIVERSITY
7
開始ページ
89
終了ページ
98
出版者
香川大学大学教育開発センター
出版者(別表記)
Center for Research and Educational Development in Higher Education, Kagawa University
出版年月日
2010-3
ISSN
1349-0001
NCID
AA1197154X
資料タイプ
紀要論文
言語
日本語
出版社版
区分
香川大学
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